kintoneでは、エラーが発生した際はエラーメッセージとともにエラーコードも表示されます。
その中で、GAIA_TM07というエラーコードを見たことはあるでしょうか?

このGAIA_TM07は、検索時に発生することがあるエラーですが、kintoneを利用する中ではほぼ見かけることはないエラーです。ただし、アプリの定義や表示対象データの量によっては発生することがあり、発生した場合はkintoneアプリ内のデータの持ち方を変える必要があるかもしれません。
そこで今回は、kintoneのエラーコードの1つである「GAIA_TM07」について、発生する原因と対応方法についてご紹介します。なかなかお目にかかれないエラーだからこそ、対応時もそれ相応の変更が必要になるかもしれません。事前に知識としてインプットしておくことでいざというときに役に立つでしょう。
目次
「GAIA_TM07」エラーの原因
GAIA_TM07エラー時は、「処理に失敗しました。更新または参照するレコード数を減らしてください。」というエラーメッセージが表示されます。

このエラーメッセージのとおりで、GAIA_TM07エラーは処理対象とするデータ量が多い場合に発生します。
レコード取得APIの利用時にも発生するため、一覧表示系のプラグイン(例えばkrewSheet)を利用している場合も発生します。
※エラーメッセージからは更新時も発生する可能性もあるようですが、更新時の発生は経験したことがありません。
データ量が多い場合に発生するため、次の要素の組み合わせによりこのエラーが発生する可能性が高まるものと予想されます。
特に注意が必要なのはテーブルです。
テーブル内のフィールド数が多く、かつ、テーブル内のレコード数も多いような場合、1レコードとしてのデータ量が多くなります。そのため、通常利用では起きないこのGAIA_TM07エラーが発生する可能性が大きくなります。
「GAIA_TM07」エラーへの対応方法
一番の影響は、レコードの一覧表示ができないということです。そのため、表示対象となるデータを絞ってあげることが必要になります。
対応方法1:一覧表示件数を減らす
kintone標準の一覧表示では1ページあたり最大100件まで表示させることができ、多くのユーザが表示件数として100を設定していると想定されます。そこで、このエラーが発生した場合は表示件数を小さくするという方法がまずは考えられます。

この表示件数はkintone管理者側では一括設定できないものであるため、ユーザー毎の設定となるため1人1人に設定変更を行ってもらう必要があります。アプリの利用ユーザー数が少ない場合は対応案の1つとしてユーザーにアナウンスを行ってもよいかもしれません。
ただし、表示件数は表示中のアプリだけではなく、他のkintoneアプリでも共通で適用されるものであるため、他のアプリ表示時は表示件数を元に戻すといった操作が必要になるかもしれません。そのため、この方法は暫定対応という位置づけが強いかなと思います。
対応方法2:一覧表示条件を絞る
次の方法は、一覧表示条件を指定し、表示対象となるレコードの数を絞るという方法です。
上2つの都度条件指定の場合、一度GAIA_TM07エラーが表示されてから、条件指定するような形となります。そのため、3つ目のようにビューを事前に定義しておき、デフォルトでは条件指定されたビューが表示されるようにしておいたほうが、ユーザー目線では使いやすいかもしれません。
ただし、この方法で条件指定したとしても、条件指定後の表示対象レコード数が多い場合、再度GAIA_TM07エラーが表示されてしまいます。そのため、エラーが表示されないレコード数となるように再度条件指定をするという操作が必要となる可能性があります。
また、アプリの活用が増えて蓄積するレコード数が多くなってくると、条件で絞り込みしきれなくなる可能性も出てきます。
対応方法3:取得フィールドを絞る
レコード取得APIを使用している場合、または、一覧表示系プラグインを使用している場合は、取得対象のフィールドを指定して絞ることで、取得対象のデータ量が減り、結果的にGAIA_TM07エラーが表示されないようにすることが可能です。特に、アプリ内にフィールド数が多いテーブルがあり、かつ、テーブル内のレコード件数も多いようなケースでは、取得対象フィールドからテーブルを除外することでエラーが発生しないようにすることができます。
対応方法4:アプリ構成を見直す(テーブルに持たない)
テーブルのデータ量がネックと想定される場合、テーブルではなく別アプリに持つような構成に変えるのが一番効果的です。
テーブル内のフィールド数が30となるようなアプリを作成し、各レコードのテーブルが1,000行分となるようなデータを登録して試してみたところ、一覧表示が25~30レコードを超えてくるとGAIA_TM07エラーが表示されるようになることが確認できました。(kintone標準の編集画面からテーブルに1,000行も入れるのは現実的ではないため、ファイル読み込みを用いてデータを登録。)
krewSheetなどを用いることでテーブル内に多くの情報(レコード)を格納することは可能ですが、一覧表示時にはデータ量に起因してGAIA_TM07エラー発生し表示できないということが発生してしまうということが起こりえます。そのため、テーブルを利用する場合はテーブル内の行数・列数が多くならないような設計や運用確認が必要でしょう。
「GAIA_TM07」エラーのまとめ
今回は、kintoneのエラーコード「GAIA_TM07」について、その原因と具体的な対応方法を4つご紹介しました。
このエラーの核心は、一度に処理しようとするデータ量がkintoneの許容量を超えてしまう点にあります。特に、多くのフィールド(列)を持つテーブルに、大量の行データが格納されている場合に発生リスクが高まります。
提示した対応策をまとめると、以下のようになります。
| 対応方法 | メリット | デメリット・注意点 |
| 1. 一覧表示件数を減らす | 手軽に試せる | ・ユーザー各自での設定が必要 ・根本的な解決策ではない |
| 2. 一覧表示条件を絞る | 手軽に試せる | ・データが増え続けると再びエラーになる可能性がある |
| 3. 取得フィールドを絞る | API/プラグイン利用時に効果的 | ・kintone標準の一覧画面では効果がない |
| 4. アプリ構成を見直す | 根本的な解決策 | ・アプリの改修が必要 |
もしあなたの環境でGAIA_TM07エラーが発生した場合、表示件数の調整といったその場しのぎの対応で済ませるのではなく、アプリのデータ構造を見直す良い機会と捉えるとよいでしょう。特にテーブルの利用方法が適切かを見直し、データを別アプリに切り出すといったアプリ構成の見直しが、最も効果的かつ長期的な解決策となります。
将来のデータ増加を見据え、拡張性の高いアプリ設計を心掛けましょう。
コアノーツ株式会社 代表取締役。
2016年よりkintoneの導入支援・アプリ構築等の数多くのプロジェクトに従事。
現在は現場の「あと一歩」の課題に応えるためのプラグインを開発・販売。パートナー企業の皆様が持つ高い技術力とAPIを掛け合わせることで、お客様の利益を最大化するソリューション創出を目指す。「発想をカタチに、可能性をもっと先へ」がモットー。


